旧richardkoshimizu's blog

年越しつけ麺のはなし

<<   作成日時 : 2015/12/31 10:15   >>

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私RK輿水家の年越しは、蕎麦ではなく「おざら」です。つまり、ほうとうのつけ麺バージョンです。

元旦の朝、家族総出で面を打ちます。恐らく、数百年前からやっていることです。

知る人ぞ知る「恐怖の」吉田うどんの遠い親戚みたいなものです。

↓おざら

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/brand/ozara.html

ほうとうは、戦国時代の武田軍の陣中食。肉が入っていないのが、定番ですが、最近は、鶏肉や豚肉を入れる卑怯者もいます。伝統の味がぶち壊されています。かぼちゃ、ジャガイモ、ニンジン、ごぼう、葱、油揚げ、麺。味噌仕立て。これだけでいいのに。米のあまりとれない甲斐の国特有の食文化です。桑畑の裏作で麦が生産されたことも普及の理由の一つです。

東北の旧南部藩(岩手、青森)には、ほうとうに似た「ひっつみ」、旧仙台藩の北部には「はっと」と呼ばれる、ほうとに類似した粉ものが伝承されています。当たり前です。南部藩は、もともと甲斐源氏(清和源氏の一派)の出であり、今の山梨県南部町(県の南端)が発祥の地です。南部家と武田家は親戚ともいえるのです。

東北諸藩のうち、秋田藩(佐竹藩)も甲斐源氏の出自であり、蝦夷地の松前藩(蠣崎藩)すらも、武田菱を家紋に背負っています。東北の皆さん、ルーツを探ると山梨かもしれませんよ。「小笠原流」の信州・小笠原藩も甲斐源氏です。

ということで、激動の2015年、ともに戦ってきていただいた皆さん、ご苦労様でした。2016年は、さらに激烈な変化に対応して前に進まなくては。

スリルとサスペンスをたっぷり楽しみながら、初志を貫徹する年ですね。

新年の辞は、もう少し後に。

リチャード・コシミズ